ヨガスタジオ ブルーコスモス@京都

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とっておきの体の休ませ方、ありますか?~シャバーサナ

こんにちは。ヨガインストラクター竹内です。

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ヨガには本当に色々なポーズがありますが、ヨガを初めた時、一番インパクトを感じたポーズは “シャバーサナ”です。

床の上にごろんと仰向けに寝転がり、目をつむって体を休ませる。これもポーズ?

さらに先生からは 「ヨガのポーズの中でも一番難しいと言われています」 というお言葉。 横に寝転ぶだけが一番難しいポーズと言われているとは… ヨガがおもしろいと感じた瞬間でもありました。

“シャバーサナ”はサンスクリット名では和名“屍のポーズ”です。

その他ヨガのポーズは、“木のポーズ”だったり“下を向いた犬のポーズ”だったり。

“橋のポーズ”という物の名前のポーズもありますが “シャバーサナ”は、生きている自分とは一番対極にあるポーズです。

生きているということは通常、つねに何かをしています。 朝起きてから、何を食べようか次は何をしようかと考えたり 座ったり歩いたり。 意識していなくても呼吸を続けたり胃や腸を働かせたり。 体や心は忙しく働き続けています。そんなにがんばっていないつもりでいても、どこかががんばっていたりします。そして、深い疲れや体の重さに気付いた時。どうしよう? それに対するこたえを持っているかどうか。 思い切り歌を歌う。 温泉で体をのびのびとほぐす。 ゆっくりと眠る。

でも時に、どうしても体や心の重さから逃れられないと感じることがあるかもしれません。ぐっすり眠ったつもりでも、疲労感が取れていなかったり。

そんな自分からひと時離れてみる。それができるのが“シャバーサナ”です。(ちなみに眠ることとと“シャバーサナ”は違います。)

あえて私が語る必要のないくらい、 また、十分に語れないくらい奥深さを感じるポーズですがこのポーズを知ることでとても救われた気持ちになりました。

自分の究極の休ませ方を知っておくこと。

それはどんなことがあっても大丈夫!という安心感となり支えてなってくれるのではないでしょうか。 深く疲れた時。落ち込んでしまった時。どうにもならないと混乱してしまった時。 静かに仰向けになって、呼吸を感じる。手足や体、頭の重さを丁寧に落としていく。ヨガは、体を色々使って難しいポーズに挑戦していく、というイメージがあるかもしれません。その先に体と心の開放が広がっています。

のびのびと気持ち良く自分らしく生きていくこと。 生きている自分を客観的に眺めることのできる “シャバーサナ”。 どのポーズが好き? シャバーサナ!というやり取りが なかば冗談のように交わされることがありますが本当はとても大切なことを語り合っているのかもしれません。

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イラスト:TAKEUCHI YUKO